乗り物酔いをしやすい人は、乗り物に乗ること自体が不安に感じます。代表的な改善方法は酔い止め薬を服用することです。しかし、薬に頼りすぎると、身体が薬慣れをしたり、無駄なコストの消費につながります。今回は、薬を使わずに酔いを防止する方法をまとめました。
はじめに
私自身、乗り物酔いに非常に弱いです。これまでに車、バス、新幹線、船などで酔いを経験してきました。屈辱にも自分で運転する車で酔ったこともあります。
趣味の関係で、船やボートに乗ることがありますが、船酔いは一番の敵です。市販の酔い止め薬を使ったこともありますが、それでも酔ってしまいます。
そして、この時に思ったのが、ダメなのは効かない薬ではなく、酔いの準備をしていない自分だということです。
その後は、酔いの原因を調べたり、自分でルーティーンを作るなどして改善に努めました。すると、以前に比べ酔う回数や、症状が軽減されました。
車酔いの原因と改善方法
- 車内環境(臭いやタバコなど)
- 道路環境(カーブが多い道など)
- 運転の仕方
- 文字を見る(スマホや本)
車酔いは、事前準備が難しいです。寝不足や体調管理は整えておきましょう。
車内の臭いで酔ってしまうことがあります。強い芳香剤や、タバコ臭が苦手な人にとっては最悪な状況です。
車内にこびりついている臭いだと簡単には取れないので、窓を開け、空調管理をしましょう。この時、前後席の対角線の窓を開けると効果的です。
雨が降っている時や、窓を長時間、開けたくない場合は、こまめに休憩をとりましょう。また、エアコンの外気導入ボタンをONにするのも効果があります。※外気導入は外の臭いが車内に入る場合があるので注意が必要です。
つぎに道路環境や、ドライバーの運転によって酔いを感じるときは、横G、前後Gが原因です。(G=重力加速度)
カーブの多い山道などでは、身体が左右に振られるため、横Gが発生します。一方、前後Gはドライバーのアクセルやブレーキの強弱によって発生します。
Gによって酔ってしまったときは、車を降りて休憩するのが一番です。
しかし、山道などでは休憩スポットがない場合があります。そのような場合は、呼吸を整え、外の景色を見るようにしましょう。
また、この時は酔いによってネガティブな感情になっています。同乗者と会話をしたり、ポジティブなマインドを心掛けましょう。意外にも、感情のコントロールで酔いを防止できます。
バスで酔う原因と改善方法
- 席の位置
- 道路環境(カーブが多い道など)
- 文字を見る(スマホや本)
バスは、自由なタイミングでの休憩や、窓を開けることが困難です。そのため、バスで長距離を移動する際は、事前に酔わないための対策が重要です。
一番大切なのが、座る席の位置です。バスは車体が長いため、座る場所によって揺れや道路の反応が変わってきます。
前方席の特徴
- 空気の入れ替わりがいい
- 前方の景色が見えやすい
- 前輪が近いのでカーブの際に揺さぶられる
前方席は、空気循環が良く、前方が見やすいなどのメリットがあります。しかし、カーブの際に揺れを受けやすいデメリットがあります。
中間席の特徴
- 乗り心地がいい
- 比較的静か
中間席は、車体の真ん中に座ることが出来るので安定感があり、揺れが少ないです。また、タイヤやエンジンからも離れているので静かさも得られます。
後方席の特徴
- 安心感がある
- エンジンが近いため、振動や騒音がある
- 後輪からのロードノイズがある
- バスの揺れをダイレクトに感じる
バスの後方席が好きな人は多いのではないでしょうか。安心感があり、後ろから前方席を見ることが出来るので、居心地は抜群です。
しかし、エンジン音、ロードノイズ、揺れなどをダイレクトに受けるデメリットがあるので、酔いやすい人にとっては、あまりいい環境ではありません。
以上のことから、酔わないために選ぶ席は、中間席です。
中間席の特徴は多くありませんが、それが強みです。乗り心地と揺れが少ないだけで、酔い対策には十分です。
また、窓側と通路側の席がありますが、そこは好みでいいと思います。景色を見たければ窓側。足の自由を求めるのであれば、通路側を選択しましょう。
基本的に、バスの運転手さんは安全運転なので、不快な運転で酔うことは少ないです。また、車内も広く、空調なども適切な温度に保たれているので環境も悪くありません。
ですので、座る場所を意識することが大切になってきます。
船酔いの原因と改善方法
- 寝不足
- 満腹・空腹
- 波のうねり
- 脱水症状
- 胴の間に座る
船は出船すると、降りるまでうねりや揺れが続きます。ですので、船の上で酔ってしまうと大変ことになります。
私は、船釣りで酔ってしまうことが何度がありましたが、酷いときは脱水症状も重なり全身が痺れるほどでした。
そういった経験から、船に乗るときは酔わないためにルーティーンを作り実行しました。すると、酔いも軽くなり、船の上でグロッキー状態になることもなくなりました。
私のルーティーン
- 船に乗る2日前から睡眠をしっかりとる
- 前日は、食事に気を使い、胃に重たいものを避ける
- 当日の朝は、十分な食事と水分を取る
- ネガティブな感情は捨てる
以上4つのことを最低限、意識するようにしています。そして、この中でも一番大切なのは、睡眠です。私の場合は、寝不足で船に乗ってしまうと100%酔ってしまいます。
船に乗る前日は、ワクワク感や不安な感情の影響で、寝付きにくいかもしれません。1分でも長い睡眠がとれるように努力しましょう。
バスと一緒で、船にも揺れを感じにくい場所があります。それが、胴の間(船の真ん中)といわれる位置です。ミヨシやトモに比べると、揺れを抑えることが出来ます。
そして、もしも酔ってしまったら以上のことを心掛けましょう。
- 食事と水分は補給する
- 遠くを見るようにする
- 寝れる状況なら寝る
- 胃のものを出す勇気も必要
夏などの場合は、水分を補給しないと脱水症状が重なり大変なことになります。酔っていて、辛い状況でも水分の補給はするようにしましょう。
まとめ
今回は、乗り物酔いの原因と、酔い止め薬を使わない対策についてまとめました。
せっかくの楽しい一日が、乗り物酔いによって台無しになることもあります。余計な不安を作らないためにも、事前準備や対処法をしておきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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